学術集会

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学術集会

抄 録

基礎1 

C-06

Candida albicans 菌体外可溶性画分(CAWS)の菌株間での活性の比較検討

演者:堀内 和歌子(東京薬科大学薬学部 免疫学教室)

背景:

Candida albicans NBRC1385株の培養上清から得られる可溶性多糖画分(CAWS) は、mannoprotein-β-glucan complexであり、マウスに投与するとアナフィラキシー様ショックを起こすとともに血管炎を惹起する。また、Cタイプレクチン受容体であるdectin-2のリガンドである。本研究では、C. albicans CAI4株からCAWS( CAI4)を調製し、その活性について検討した。

方法・結果:

C. albicans CAI4株を、完全合成培地C-limiting mediumで27 ℃、2日間培養した。C.albicans CAI4株は、NBRC1385株と同程度の増殖性を示した。培養上清中に産生された多糖画分をエタノール沈殿にて回収し、アセトン乾燥し、CAWS(CAI4)を得た。 乾燥菌体は1.6g/L、 CAWS(CAI4)は、約140mg/Lの収率であり、NBRC1385株と同等であった。H-NMRのスペクトルからα-mannanの存在が示唆された。ICRマウスに400μg/mouse、i.v.投与し、アナフィラキシー様ショックの惹起を比較したところCAWSは全例死亡したのに対し、CAWS (CAI4)は死亡しなかった。

考察:

CAWSの生物活性には補体レクチン経路の活性化やdectin-2を介した自然免疫の活性化などが重要であることが示唆されている。生物活性の違いには、CAWSの構造や物性が関与している可能性が考えられ、それらの関連性に興味が持たれる。